THE STRING CHEESE INCIDENT

OUTSIDE INSIDE

 チーズ5枚目にして初めて日本版がリリース。今までは一部のショップだけで、大手のCDストアでさえ並んでいなかった。そのことを考えると、日本でも広く浸透していく可能性を持っているというだけでも、嬉しい一歩であることは間違いない。
 さて中味だけれど、ライブではなくスタジオ録音。個人的にはちょいと物足りないかな。カントリーやカリプソなどのルーツミュージックからテクノやレイブへと向かっていく、チーズだけが展開していたジャム〜インプロビゼーションがあまり聞こえてこない。唯一、チーズの新機軸がうっすらと感じられるのが10分を越える「ROLLOVER」。
 音と同様に、ジャケットのちょっと<洒落た感じ>からも受け取られるのは、チーズが今までの枠からより多くの人への訴求を考えたのではないか、ということ。もちろんそれは悪い試みじゃないけれど、メジャーからのリリースではなく自分たちのレーベルからアルバムを発表しているのだから、もっと突き進めばいいのにね。もっと、自分たちが演奏することの楽しさを出してもいいんじゃない。
   
   
   
   

 


BILLY & LIZA

IT'S ABOUT TIME

 ビリー・ナーシのソロプロジェクト。ライザ・オクナードとの初のデュオアルバムがこれ。デュオといっても、バックのゲストミュージシャンにはSCIのメンバーが顔を並べているし、SCIのライブでよくプレイされる「SMILE」や「SHANTYTOWN」もラインナップされている。SCIが、5月にリリースされた最新スタジオ盤『OUTSIDE INSIDE』において現在進行形の音楽を提示しているのに対し、ビリー&ライザは、自分たちの好きなアコースティック・サウンドを見つめ直しているっていう雰囲気。だからこそ、アットホームな音の肌触りがあって妙に心地いい。ブルーグラス〜フォークというアコースティックなギターサウンドを主流にした、アメリカの良心と言えるかも。SCIの原型のひとつがここにある。
   
   
   
   

 

 

 

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